クラウドファンディング投資の利回りの高さについて
クラファン投資は安くても３％、高ければ１０％超の利回りを誇る案件があります。
この利回りの高さを不思議に思ったり怪しんだりしたことはありませんか？
この利回りの高さには理由があり下記にて説明していきます。
これらをきちんと把握した上で案件を評価してリスク分散して投資をしていきましょう。
1. リスクとリターンの関係
- 非流動性のリスク: クラウドファンディング投資は、株や債券のように容易に売却できません。この非流動性のリスクを補償する形で、高い利回りが設定されることが多いです。普通預金より定期預金の方が金利が高いのと理屈は同じです。
- デフォルトリスク: 投資先プロジェクトが資金を返済できない、もしくは事業がうまく進展しないリスク。特にスタートアップや新規事業にはこのリスクが高く、それを補償するための高利回りが求められる。主に利回りが高い原因はこちらですね。
リターンが高いということはリスクが高いことの裏がえしなのです。
2. 中間業者のコスト削減
- オペレーションの効率化: デジタルプラットフォームを活用することで、伝統的な金融機関の持つ人件費やオフィスの維持費などのオペレーションコストが大幅に削減されています。逆に言うと、金融機関のような信頼性はありませんので、ファンド提供業者をきちんと評価していく必要があります。
- 直接的な関係性: 資金提供者と受け手が直接的に繋がることで、多くの中間手数料やプロセスが削減されています。これはありがたいことですね。
3. 特定のニッチなプロジェクト
従来の金融機関ではカバーされていない、ニッチな市場や地域、業種に特化したプロジェクトが多く、それらは高リスク・高リターンの傾向があります。
4. 資金調達の短期化
- キャッシュフローの最適化: 短期間での返済や利益分配を求めるプロジェクトは、キャッシュフローの最適化や効率的な事業運営を強く求められます。その結果、事業の成功時には高いリターンが期待されます。ただし成功しない場合は資金繰りが厳しくなり、返済が焦げ付いたりしますので、事業内容は良く精査して投資する必要があります。
- 短期集中の競争: 短期間での目標達成やマイルストーンのクリアを目指すプロジェクトは、その達成のための競争が激しくなる。この競争の中で、成功したプロジェクトは高い利回りを生むことが多いです。
まとめ
クラウドファンディング投資の利回りの高さは、多様な要因によって形成されています。リスクの補償、中間コストの削減、特定のニッチ市場であること、そして短期集中の競争が、その背後にある主な要因となっています。
高い利回りであればあるほど、抽選になって高い倍率になりがちですが、その反面で必ずリスクもあります。
我々にできることはリスク分散をしながら投資することと、投資案件をきちんと評価することです。
適当な案件にまでお金が集まってしまうとそのような案件がどんどん増えていきます。
投資家として、適切な評価・リスク管理を頑張っていきましょう。
